自分で作った曲を出したい。
刺さる人にだけ刺さればいい。
俺の好きな人だけ聞いてくれればいい。
自分を救うための曲が、誰かを救う曲になればいい。
海に手紙を入れたボトルを流すような気持ち。
作った歌に、
今まで中途半端ににいい顔をしてきた人や嫌いな人に「もっとできるんじゃないの?」とか、「ダサい」とか言われたくない。
「うるせぇ馬鹿」って心臓を一突きしてしまいたいくらいの気持ちになる。
一突きじゃ足りない、なるべくいたぶってやりたい。
好きな人にならそういうことを言われても許せる、というか「頑張ろう」という気持ちになる。
心が弱い時には申し訳ない気持ちになる。
自分でも自分が思うようにできないのが悔しい。
そういうことを大して俺のことを知らないやつに指摘されるのが嫌なんだと思う。
俺だってもっと音程に忠実に歌って、素敵な言葉で歌詞を書きたいわばーか。
俺だってもっと頻度高く自信をもって曲を出したいわばーーーーか。
お前の理想の定義に俺を当てはめんじゃねぇよばーーーーーか。
まぁ実際のところ、歌は自分が理想とするほどうまくはないし、頭の中にある音楽が再現できるほど音楽の知識に優れているわけでも、勉強する時間も録音する時間もミックスする時間もない。
でも自分が作った歌は、自分が天才だと確信する言葉やメロディで溢れている。
もう一度自分で聴いたときに一撃でノックダウンしてしまうような音楽が作れる。
これは俺以外の誰にもできないことで、あのユニゾンスクエア何とかでも、ハンブレッダーズでも、槇原敬之でも、全部俺の好みの曲を作っているなんてことはあり得ないのだ。
だから俺は(非常にゆっくりだけど)曲を作り続けるし、歌い続けるんだ。
とりあえず、昔自分のために作った天才的な歌が埋もれてしまうのが非常にもったいないと思っている。
この間コードと歌詞を見つけて歌って(そういう歌って自然とメロディは完璧に覚えているものだ)自分の作る曲がどう考えても良い(自分好み過ぎる)ことに気が付いた。
この間ふとギターを手に取って作った曲が天才的なのに消えてしまうことが非常にもったいないと思っている。
クソが、という言葉しか出てこない。
たくさんの定規とたくさんの邪魔なもの。
吐き出す気持ちを音にのせるんだ。
論理じゃなくて感情に筋を通すんだ。
なぁお前にそれができるのかよ、おい。